初夏の東京にて、東京アメリカンクラブとの初のコラボレーションイベントが実現しました。港区に位置する東京アメリカンクラブは、各国の外交官や外資系エグゼクティブなどが集う会員制クラブであり、都内屈指のインターナショナルな社交空間。その洗練された地下ラウンジ「マンハッタン」で、2025年6月17日に開催されたのが「和食のこころえ ～日本の心と美学～」と題した特別イベントです。

本企画は、東京アメリカンクラブのCulture, Community & Entertainment Committeeと、世界40ヵ国以上で展開されるヒストリーチャンネルとの共催によるもの。日本酒MINAKIは、この意義ある会に共鳴し、日本が誇る食文化の中核を担う“日本酒”の魅力を伝えるべく、「極幻FORMULA.2」を提供いたしました。

映像と料理で辿る和食文化の心

イベントの中心に据えられたのは、ドキュメンタリー映像『The Art of Washoku（和食の芸術）』の上映。視覚と聴覚を通じて日本の食文化の背景や美学を知り、そのテーマに即した料理をその場で味わうという、五感で“和”を体験する構成でした。参加者は35名。そのうち約8〜9割が東京アメリカンクラブ所属の外国籍メンバーで構成され、普段から世界中の食に親しんでいる方々が中心。和食の精神や技法が映像で丁寧に紹介され、その世界観を体感するかのように料理が提供される流れに、多くの驚きと感動の声が上がりました。

映像と連動した４章構成の料理コース

ドキュメンタリー映像は4章にわたって構成され、それぞれのテーマに合わせた料理がコース仕立てで提供されました。

【テーマ1】日本料理における包丁の技と重要性
提供料理：お刺身の盛り合わせ
繊細な包丁捌きが映像で紹介された直後に、職人の技が光る刺身が登場。切れ味と盛り付けの美しさが、文化と技の融合を体現していました。

【テーマ2】日本独特の調味料の世界
提供料理：クリームチーズの山椒和え & 和牛の麹醤油添え
発酵という日本ならではの食文化を、山椒や麹という食材を通じて体験。味の複雑さと深みに、参加者たちは目を見張っていました。

【テーマ3】日本各地の郷土料理
提供料理：あきたこまちを使用したおにぎり（いぶりがっこ添え）
素朴で滋味深い“家庭の味”を思わせる一皿。食を通じて地方の文化に触れる機会にもなりました。

【テーマ4】懐石料理と茶道の哲学
提供料理：和菓子 & 抹茶
締めくくりは、静謐な時間を演出する一服の抹茶と上生菓子。日本の“侘び寂び”を象徴するラストシーンでした。

一杯の日本酒がつくる、多文化な対話のはじまり

この特別な夜のコースに寄り添ったのが、MINAKIの代表作「極幻 FORMULA.2」。山形県産の大吟醸専用酒米「雪女神」を29％まで磨き上げた一本で、火入れによって味わいに落ち着きと奥行きが加わり、果実を思わせる上品な香りとともに、繊細な甘みと美しい酸が広がります。洗練された味わいは、どの料理とも調和し、和食の魅力をより一層引き立てました。

外国人参加者の多くは、ワインやウイスキーなどの洋酒に親しんでいる方々。しかし、極幻FORMULA.2をひと口飲んだ瞬間に、驚きと喜びが広がりました。

「お魚料理だけじゃなく、和牛にも合うなんて思わなかった」
「まるで香水のようなアロマ、そしてとてもスムース」
「初めての日本酒だったけれど、とてもエレガントで好きになった」

そんな声が自然と飛び交い、日本酒を通じて生まれる国際的な対話の可能性を改めて感じさせてくれました。

世界へ広がる“日本の美意識”を目指して

MINAKIのスタッフも当日現地に立ち会い、上映後には参加者の皆さまと直接言葉を交わす機会をいただきました。日本酒に対する率直な感想や、文化にまつわる質問が飛び交い、一杯の日本酒が国境を越えて会話を生み出す——そんな瞬間に立ち会えたことは、私たちにとって何よりの喜びでした。「時を澄ます」というMINAKIの世界観は、日本人のみならず、異文化に生きる方々の感性にも静かに届いていたように感じます。

今回の東京アメリカンクラブでの出展は、単なるイベントではなく、MINAKIが掲げる”世界へ日本酒を届ける”という意志の表明でもありました。会員制クラブというラグジュアリーな空間で、MINAKIの日本酒が異文化との橋渡しとなったこの一夜は、私たちの挑戦が確かに世界へと歩み出した証です。

これからもMINAKIは、日本酒という伝統の器に、美と時間の哲学を注ぎながら、世界中のあらゆるラグジュアリーな空間へと、その静かな余韻を届けてまいります。

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・東京アメリカンクラブ
開催日時: 2025年6月17日
住所： 東京都港区麻布台２丁目１−２
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